トイアンナトイアンナ

こんにちは、トイアンナです。

なぜだろうか? 30代になって、男友達と飲むことが増えた。

というよりも、女友達が減った。

結婚したかったあの子と、そうでなかった私

話は大学時代にさかのぼる。

就活真っ最中、私は進路に悩んでいた。それまで男女平等と教育されても、就活から女子のキャリアは2つに分かれる。バリバリ働きたいのか、それとも結婚を重視したいのか。

突如現れる「一般職・エリア総合職」のルート。そして何も疑問をもたず、総合職の内定よりそちらを選ぶ子たち。

それも正しいルートだ。ただ、私はそれを選ばず働く道を選んだ。
新入社員としてあっぷあっぷし、少し慣れたころには数年が過ぎている。そのころ「結婚」へ全力投球した彼女たちは、27歳前後で結婚していった。

さて、30代が来る。
彼女たちはごく一部を除いてSNSから消えた。

はたから見ればキラキラした暮らしを手に入れた子もいる。そういう子は最初、「夫の転勤でタイへ来ました」「子供です」などと更新していく。だが、すぐに日常へ追われネットの海に埋没していく。

妻として、母として生きることを優先する彼女らの最終更新は結婚式の写真であることも多く、ネットでしか近況を連絡しない子にいたっては、まるで結婚式でいきなり失踪したようだった。

今日飲める友達は、男だけになっていく

もちろん親しい子は、そうでもない。LINEでたまに連絡を取り合う仲だったり、Twitterで育児の愚痴を聞けたりもする。だがいざ「会おうか」という話になっても、

当日子供を預かってくれる親族やシッターさんはいるか
もしくは赤ちゃんOKのお店はどこにあるのか
もうお酒は飲めるのか、まだダメなのか
疲れているだろうから温泉などの方がいいか

と、考えることも多くなかなか日程がまとまらない。「ランチなら」と声をかけられても、こちらは何時に昼を食べられるかわからない職種。事前に予約して昼へ出られない。

そうなってふと気づいた。
最近、男友達とばかり飲んでいると。

もともと私は激務なので、会える日程が安定しない。当日これならいけそうだ、と判断ついてから「飲みに行こうよ」と決めることも多い。しかし子持ちの母親にその誘い方はできない。そうなると独身女性、または男性しか誘えなくなる。

「友達が男ばかりで……って、あまり評判よくないんだよな(男友達には悪いけど)同性の友達がいないみたいで」

と、ひとりごちる。
しかし現実的な話、子供を産んだ女友達とは、当日ワインバーへ行けない。家へ行くにせよ、果たして月齢何歳なら遊びにいってもいいのか、どんなケアが必要か、手土産は何がうれしいのか。産んでない身には全く分からない。

しかし、私の周りは男女問わず既婚が増えているはず。
なぜ飲みに行ける相手に、男性の比重が上がってしまったのだろう?

軽く考えてからゾっとした。男は、妻が子を産んでも当日お酒を飲めるのだ。

見えない奥様の犠牲に成り立つ友達関係

「うちの子どもがかわいくって」と写真を見せてくれる大学時代の友達。
そろそろ2人目なんだよね、と生活費の相談をしてくるあいつ。
転勤になりそうだから最後にぱあっと飲もうと言ってくる、娘大好きな彼。

そうだ、彼らだって結婚していたのだ。だけれども、当日飲めてしまうのだ。

この格差に気づいたとき、背筋が凍った。私が気軽に男友達と飲んでいる夜は、見えない奥様の犠牲で成り立っていたのだ。

それから、私はあまり子持ちの男性とも飲まなくなった。自炊する機会が増えて、やや健康的になった。独身の友達はそれこそ男女問わずいて、仕事の話で盛り上がる。

けれど「子持ち・子なし」の間で、うっすら線が引かれてしまったこの気持ちは何だろう。既婚者だから排除したいわけではないのに、LINEで気軽に誘えない。ご飯の誘いなんて相手が断る前提に、ダメ元で送ればいいのに。

もっと妻だって親だって遊んでいい

これはけして、「奥さんばっかりツライ思いをしているんだ。子どもができたら育児にだけ専念しろ。夫も酒を飲めない人生を味わえ」という話ではならない。

育児が、男女ともに苦しめる呪いになってはならない。
むしろこれは、「女性だって子どもがいても友達と気兼ねなく外で過ごせるような余裕を生むには、どうしたらいいんだろう」という問いかけだ。

私には子供がいないが、姉の子を見てきた。実際に子を抱えたら「今日飲もう」とはいかないのも知っている。しかし「近いうちに飲みがありそうだから、うちの子よろしく」と言える相手がいないのはどうなのか。いても、叱られそうで頼れない気持ちになる母親も多いのではないか。

子持ちの女性がちょっと外で飲んで遊んだだけで「母親失格」というバッシングだって飛んでくる。「ええ、お子さん預けて飲みにきたのぉ?」なんて言われただけで、せっかくの息抜きは台無し。外で飲む気は永遠に失せるだろう。

だが、同時期に外で飲んでいる男性は「父親失格」にならないのはなぜか。男女問わず、育児「からの」休暇も必要なんじゃないか?

そういう問いを、投げかけてこの記事は終わらせよう。

この記事を書いた人

トイアンナトイアンナ

恋愛・就活ライター。婚活迷走してます。←外資マーケ4年◆書籍『確実内定』『モテたいわけではないのだが』など◆

http://toianna.hatenablog.com/