結婚式の衣装を決めるとき、ドレスばかりに気を取られてウェディングベールをおろそかにしていませんか。
このページでは、「ウェディングベールの8種類のデザインと特徴」や「手作りウェディングベールの作り方」などを紹介しています。
まずはウェディングベールのデザインや特徴を覚えて、自分に合ったベールを選びましょう。
ウェディングベールの代表的な8種類のデザインと相性の良いドレス
結婚式をイメージする際、新郎が新婦のベールを上げるベールアップの儀式を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
ウェディングベールの歴史は古代ローマ時代までさかのぼり、元々は魔除けの意味を持つアイテムでした。
現代では新郎が新婦のベールを上げるベールアップの儀式をすることで、二人の壁を取り除くという意味があります。
ウェディングベールの意味が分かったところで、次はウェディングベールの代表的な8種類のデザインと特徴について紹介します。
マリアベール
聖母マリアがつけていたと言われているベールで、まさに聖母マリアのような神聖で厳粛な雰囲気を持つのが特徴です。
チュールの縁にレースをあしらったベールを頭の上から被せて、顔は覆わずに頬のラインにベールを沿わせるように着用します。
ベール自体の存在感が強いので、エンパイアラインやスレンダーラインのシンプルなドレスと合わせるのがおすすめです。
ジュリエットベール
「ロミオとジュリエット」のジュリエットが身につけていたことが名前の由来で、ジュリエットキャップとも呼ばれています。
後頭部でベールを束ねて帽子の様に覆ったデザインで、クラシカルな魅力があります。
カッパベール
カッパベールは、両手首または両手の指にベールの裾を通すタイプの個性的な作りが特徴です。
ショールを羽織るように花嫁を包み込むデザインで、ヨーロッパのお姫様のような高貴な印象を与えるベールになります。
スレンダーラインなどボリュームの少ないドレスと相性がいいでしょう。
ビーディングベール
ビーズ刺繍をほどこしたベールは、光が当たるとキラキラ光るのが特徴で、バージンロードを歩く花嫁をより輝かせてくれるでしょう。
ビーズを使っているため他のベールより重みがあるので、しっかり留める必要があります。
合わせるドレスはマーメイドラインやエンパイアラインがおすすめです。
ドットベール
水玉模様があしらわれたベールで、ドットが大きいほど可愛らしさが増すデザインです。
水玉は目を引くデザインなので、ふんだんに刺繍があしらわれたドレスはガチャガチャした印象になってしまうので注意しましょう。
ポップな印象を与えるベールのため、プリンセスラインやミニドレスと相性がいいでしょう。
フラワーベール
花のモチーフや刺繍を散りばめたデザインで、ドットベール同様に可愛らしい印象のベールになります。
Aラインやプリンセスラインなど華やかで可愛らしいドレスによく合います。
ただ、ドレスのバックスタイルが花のモチーフで見えなくなる可能性があることを理解しておいてください。
金糸ベール
金糸をふんだんに使ったゴージャスなデザインのベールで、光に反射して花嫁を輝かせるため、エレガントな印象を与えてくれます。
高級感のある金糸ベールは、大人の魅力を演出したい花嫁さんに人気の高いデザインです。
金糸の色合いが目立つため、シンプルで上品なAラインのドレスと相性が良いでしょう。
バードゲージベール
鳥かごのように顔を包み込むことから名付けられたショートベールです。
ベールが非常に短いため、肩回りに刺繍やレースがほどこされたドレスをベールで覆いたくないという人におすすめです。
個性的なデザインでカジュアルウェディングに適していますが、ベールダウンやベールアップの演出ができないデメリットがあります。
ウェディングベールには3種類の長さがある!相性の良い挙式スタイル
ウェディングベールの長さはショート、ミディアム、ロングの3つが基本です。
挙式で使われる一般的なフェイスアップベールは、ベールダウンする部分をフロント、背中側はバックと呼ばれています。
ウェディングドレスとマッチする長さのベールを選ぶことが重要ですので、ドレスを試着するときに一緒にベールを選ぶことをおすすめします。
また結婚式場の雰囲気によってベールとの相性がありますので、挙式スタイルに合わせたベール選びを意識することも大切です。
ショート、ミディアム、ロングそれぞれの特徴と、相性の良い挙式スタイルについて解説したいと思います。
ショートベールはレストランやガーデンウェディング向き
ショートベールの場合、フロントは50〜55センチでバックは70〜75センチが一般的です。
フロント部分が胸元にかかる程度、バックは腰の位置までの長さになります。
軽やかな印象のショートベールはパーティ形式のウェディングに適しているため、レストランウェディングやガーデンウェディングにおすすめです。
ミディアムベールはリゾード挙式や海外挙式と相性抜群
ミディアムベールの長さはフロントが60〜65センチ、バックは95〜100センチが平均的な長さになります。
フロントは二の腕を覆う程度、バックはお尻をすっぽり覆う長さが特徴です。
リゾード挙式や海外挙式を検討している人は、軽やかなイメージがありながらエレガントさも併せ持つミディアムベールがおすすめです。
挙式後に屋外に出ることを想定して、ビーディングベールや金糸ベールなど太陽の光で輝きを増すベールを選ぶのもいいでしょう。
ロングベールはホテルや専門式場の正統派挙式で取り入れたい
ロングベールの長さはフロントが65〜70センチ、バックは250センチと引きずるほど長い裾が特徴です。
ウェディングベールは裾が長いほど格式が高いと言われているので、ホテルウェディングや専門式場での結婚式ならロングベールがおすすめです。
挙式中、ゲストに見られるのは後ろ姿がほとんどですので、裾が長いロングトレーンドレスとロングベールを身につけることで花嫁の美しさを一層引き立ててくれるでしょう。
なお、ロングベールの丈はウェディングドレスの裾より少し長くするのが正式な長さと言われています。
顔の輪郭に合ったベールを選ぼう
ウェディングベールはさまざまな形がありますが、身につける人の顔の輪郭に合ったデザインを選ぶことも大切です。
顔の輪郭に合ったベールを選ぶことで小顔効果も期待できますので、顔の輪郭別に相性の良いベールについて紹介します。
丸顔の人はベールを高い位置にするのがおすすめ
丸顔の人は、ベールを高い位置につけることでスタイリッシュな印象になります。
ベールの長さはショート丈がおすすめで、高い位置につけると縦のラインが強調されて小顔に見せることができるでしょう。
面長は横のラインを強調して可愛らしさを印象づける
面長の人は、顔の頬のあたりにベールのボリュームもつけることで、横のラインが強調されて可愛らしさを印象づけることができます。
なお頭頂部より後ろにベールをつける位置を持ってくるスタイルがおすすめです。
ベース型はマリアベールで輪郭をうまくカバー
エラの張ったベース型の人は、マリアベールがおすすめです。
マリアベールのレース部分を頬のラインに沿わせることにより、エラを自然に隠してくれます。
さらに頬の露出を控えるヘアスタイルにすると輪郭をうまくカバーできるでしょう。
逆三角形は大ぶりな花のモチーフをあしらったフラワーベール
顎の細い逆三角形の輪郭を持つ人は、大ぶりな花のモチーフをあしらったフラワーベールや、動くたびに刺繍がキラキラ輝くビーディングベールがよく似合います。
大人っぽく見せたいなら、ベールの位置を低めの位置につけるのがおすすめです。
ウェディングベールは付け方で印象が変わる?おすすめアレンジ3選
ウェディングベールは付け方や付ける位置を変えることで、かなり印象が変わります。
- マリアベールを深めにつけて神聖な印象に
- 披露宴でも使える!ベールをまとめ髪の下に垂らす
- ショートベールを巻きバラ風にアレンジ
マリアベールは頭頂部で留めるのが主流ですが、深めに被ることで聖母マリアらしい神聖さがさらに増します。
披露宴のときもベールを身につけたいなら、シニョンの髪留めの位置にベールをつけるアレンジがおすすめです。
ショートベールを巻きバラのヘアアクセサリーにアレンジすると、挙式の荘厳なイメージから可愛らしい印象に変わります。
なお、ミディアムやロングのベールでは巻きバラが大きくなりすぎるので、ショートベールのみ可能なアレンジです。
安いウェディングベールは通販?レンタル?ベールの相場まとめ
上記で説明した通りウェディングベールはさまざまな種類とサイズがあり、当然費用もベールによって異なります。
なるべく衣装代を安く抑えたいと思っている人も多いでしょうから、費用の相場が気になりますよね。
ウェディングベールを購入・レンタル・手作りした場合のそれぞれの相場を紹介します。
- 購入するときの相場は5,000〜10,000円
- レンタルするときの相場は4,000〜5,000円
- 手作りしたときの相場は3,000円〜4,000円
購入するときの相場は5,000〜10,000円
ウェディングベールを購入するときの相場は5,000〜10,000円が平均価格になります。
式場より通販サイトのほうが格安で購入できますので、費用を抑えたい人は通販サイトがおすすめです。
なお購入派の人の中には、ウェディングドレスは式場でレンタルしたけどベールは買い取らなければならなかったというケースもありますので、事前に確認しておいたほうがいいでしょう。
レンタルするときの相場は4,000〜5,000円
ウェディングベールをレンタルする場合は、4,000〜5,000円が費用の相場になります。
値段が安いだけでなく、最近ではレンタルショップでもベールのバリエーションが豊富に取り揃っているのでウェディングベールをレンタルする花嫁が増えています。
手作りするときの相場は3,000円〜4,000円
チュールやレースなどの生地代と髪に留めるコームなどを含めて3,000円〜4,000円が費用の相場になります。
レンタルと比べてそれほど安くない印象ですが、一生に一度の結婚式ですからこだわりのベールを自分で作るという花嫁は少なくありません。
世界に一つだけのオリジナルベールを作ってみてはいかがでしょうか。
手作りウェディングベールの作り方!
ベールはそれほど複雑な作りではないので、手作りすることはそれほど難しくありません。
ウェディングベールの基本的な作り方を紹介しますので、これから手作りする人は参考にしてください。
用意するもの
生地を購入するときの参考寸法
バックベール:ショート80~100センチ、ミディアム150〜200センチ、ロング300センチ~500センチ
ウェディングベールの作り方
- 1.ベールの長さを決める
- 2.ドレスに合わせて生地の種類を決める
- 3.生地を裁断する(四隅の角を丸く切る)
- 4.チュールにギャザーを寄せる
- 5.コームを付ける
- 6.縁取りをする
- 7.ビーズやラインストーンで装飾する
生地はチュールだときれいに仕上げやすいのでおすすめです。
また縁取りをしたほうがシルエットをきれいに見せることができるので、面倒くさがらずにレースを付けるなどの処理をほどこしましょう。
ウェディングベールをクリーニングするときの相場は3,000円
親戚や友人からウェディングベールを借りた場合、きれいに洗ってから返さなくてはなりません。
ウェディングベールは扱いにくい素材ですので、クリーニングに出すことをおすすめします。
ベールのクリーニング料金は長さによって異なりますが、3,000円が費用の相場です。
なお4メートル以上の超ロングベールが別途追加料金がかかりますので、クリーニング店に直接問い合わせてください。
ウェディングベールをリメイクしてベビードレスを作ってみよう
購入したウェディングベールを、未来の我が子が着るベビードレスとしてリメイクすることができるのをご存じですか。
結婚式で使用した大切なアイテムを、我が子に受け継ぐことができるなんて素敵ですよね。
ベビードレスは、ベールウェディングに関する小物を扱っているお店で注文することができます。
値段はドレスのデザインで異なりますが、30,000〜35,000円程度の費用が相場です。
ベビードレスの製作期間に1ヶ月〜3ヶ月ほどかかる場合がありますので、ある程度時間に余裕を持って注文したほうがいいでしょう。