近年、結婚式を挙げずに入籍だけをおこなうナシ婚を選択するカップルが増えてきています。
しかしナシ婚を選択するうえで、本当に後悔しないか不安に感じる気持ちもあるでしょう。
実際に、SNSではナシ婚を選択して後悔したという話をよく見かけます。
ナシ婚を選ぶのであれば、後悔しないために対策を練らなくてはいけませんよ。
- ナシ婚を選択したカップルは全体の48.9%
- 資金不足でナシ婚を選択する前に少人数結婚式も視野に入れる
- 式場割引サイトを利用すれば結婚式費用が100万円以上割引されることも
ナシ婚とは結婚式をおこなわずに籍だけを入れること
話の本題に入る前に、ナシ婚について軽く説明していきます。
ナシ婚とは挙式と披露宴をおこなわずに入籍だけをすませる結婚の形です。
2012年に矢野経済研究所がブライダル市場の調査をおこなって、入籍を済ませた約半数のカップルが結婚式を挙げていなかったことが判明し、ナシ婚の存在が世間から認知されるようになりました。
では現在ナシ婚を選択するカップルの割合はどうなっているのか、早速見ていきましょう。
ナシ婚を選択する人の割合は約5割|半数のカップルが選択している
ブライダル総研の結婚総合意識調査2019で、ナシ婚を選択したカップルは約5割いることがわかりました。
まだかろうじて結婚式を挙げるカップルの割合の方が多いですが、2.2%しか差がないのには驚きです。
ブライダル総研では2014年からナシ婚の割合を調査しており、年々ナシ婚を選択するカップルの割合が増えてきていることがわかっています。
選択するカップルは年々増加傾向にある!
下記のグラフを見ると分かるとおり、ナシ婚を選択するカップルは右肩上がりで増加しています。
2018年に一度減少したものの、2019年ではナシ婚を選択したカップルの割合が過去で一番多い48.9%を占めました。
このままいけば、ナシ婚を選択するカップルの方が多くなるかもしれません。
ではなぜこんなにもナシ婚を選択するカップルが増えたのでしょうか。
ナシ婚を選択する理由として、経済的事情とさずかり婚が多く挙げられています。
選択した理由は大きく分けて4つ|最も多いのは経済的事情
ナシ婚を選択する理由は、大きく分けて4つあります。
- 資金不足
- 式以外にお金を使いたい
- おめでた婚
- セレモニー的行為が嫌
ナシ婚を選択した半数以上の人が、理由として資金不足を挙げています。
また結婚式よりも新婚旅行にお金をかけたい、という意見も多く見られました。
次に多い理由は、おめでた婚です。
妊娠により体調が悪化したり、産後にお金がかかったりすることから結婚式を挙げる余裕がないと諦めてしまうようです。
セレモニー的行為が嫌だという人は、注目されるのが恥ずかしいという理由で結婚式をおこなわない場合がほとんど。
結婚式をしたくないと思っている人は、下記の記事で解決方法をケース別で紹介しているので参考にしてください。
結婚式や披露宴をしたくない!よくある7つの理由とケース別解決法まとめ
結婚式や披露宴をしたくないのに家族やパートナーからの強い希望で実施することになりそうな人のために、解決方法をまとめました。結婚式にお金をかけたくない、友達がいない、など。7つのケース別に詳しく解説すると共に、どうしても挙げたくない人のために周りを説得する方法も紹介します。
上記のように様々な理由でナシ婚を選んでいるカップルがいますが、実はナシ婚を選択すると離婚率が上がるという調査結果が出ています。
ナシ婚を選択すると離婚率があがるという噂は本当だった
ナシ婚を検討している人であれば、ナシ婚を選択すると離婚率が上がるという噂を知っている人が多いのではないでしょうか。
実はアニヴェルセル総研が調査をしており、離婚歴がある人の8割がナシ婚を選択していたことがわかりました。
あなたは、結婚式を挙げましたか?当てはまるものをお答えください。
初婚 離婚歴あり 結婚式・披露宴(会食)共に開催した 65.5% 13.4% 何もしていない 16% 82.4% 結婚式だけ挙げた 10.7% 1.4% 婚礼衣装を着て記念撮影した 7% 2.8% その他 1.8% – 引用元: アニヴェルセル総研
ナシ婚を選択したからといって必ずしも離婚するわけではありませんが、離婚率があがってしまうのは事実です。
ナシ婚を選択したことによって離婚したくはありませんよね。
ここからは、後悔しないための対策法を紹介していきます。
後悔しないための対策法|何もしないのはやめておこう
ナシ婚を選択するのは、悪いことではありません。
だからといって、本当になにもしないのはやめておきましょう。
結婚したという証明や記念がないと、恋人の延長線になってしまい、いつまでも家族になったという実感が湧きません。
挙式だけや写真だけ、新婚旅行だけなどのダケ婚という選択肢もありますので、本当の意味で家族になるために何か一つでも思い出を作っておくのがオススメです。
資金不足で諦める前に格安プランをチェックしよう
資金不足だからと結婚式を諦めている人は、格安プランをチェックしましょう。
格安プランを利用すれば、自己負担額を抑えて結婚式をおこなうことができます。
中には自己負担額ゼロで結婚式をおこなったカップルも!
結婚式費用−ご祝儀(平均3万円)−親からの支援金=自己負担額
では具体的にどのようなプランがあるのか、紹介していきます。
少人数結婚式なら自己負担額26万円で式を挙げられる
格安プランには、少人数結婚式という選択肢があります。
少人数結婚式は、10〜40人の親しい人だけを招待しておこなう結婚式で、ゲストの人数が少ないため費用を抑えられます。
例えば10人ゲストを呼んだ場合、自己負担額は以下のようになります。
一般的な結婚式でかかる自己負担額は約150万円なので、124万円も節約することが可能です。
ご祝儀が思っていたよりも多くもらえればそれだけ自己負担額も減るため、ご祝儀次第で自己負担額ゼロも夢ではありません。
少人数結婚式について詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
少人数結婚式の費用は?相場から全体の流れまでわかりやすく解説
少人数結婚式の費用を招待人数別で紹介すると共に、節約術についても解説しています。結婚式の流れや少人数結婚式の向けの演出も合わせて紹介していますので、ゲストが少ないことが悪目立ちして寂しい結婚式にならないように、しっかりと確認しておきましょう。
挙式のみなら30万円で結婚式ができる
挙式のみをおこなう場合、披露宴の費用はかからないので、一般的な結婚式よりも格安で式を挙げることができます。
挙式のみの料金相場は、挙式会場の使用料とドレスのレンタル料を含めて約30万円です。
ただしドレスのレンタル料やオプション代などがかさんで高くなってしまう可能性があるため、注意しましょう。
他にも費用が上がらないための注意点がいくつかありますので、下記の記事を参考にしてください。
挙式のみの結婚式にかかる費用|披露宴なしは後悔する?メリットは?
挙式のみの結婚式は非常識なのか、どの程度の費用が必要なのか徹底解説!お得に挙式のみを実現する方法や食事会を格安で開催するコツを紹介しています。リーズナブルで費用をおさえられる挙式のみの結婚式は、予算も準備時間も費やす必要がありません。
式場割引サイトを利用すれば100万円以上割引されることも
式を挙げるなら、それなりに盛大な式にしたいと思っている人は、式場割引サイトを利用しましょう。
式場割引サイトであるハナユメでは結婚式費用が100万円以上割引されることもあるハナユメ割というサービスを提供しています。
ハナユメ割は、ハナユメを利用してブライダルフェアの予約を入れるだけで結婚式費用を割引してもらえるサービスで、とてもお得に結婚式を挙げられると話題です。
あまり人気のない季節やお日柄、曜日などを選ぶと割引額が大きくなるので、お得に結婚式を挙げたい人は必見の割引です。
またハナユメを通してブライダルフェアに予約するだけで、電子マネーギフト券がもらえるキャンペーンも開催しています。
詳しい情報は下記の記事で紹介しているので、気になる人はチェックしてみてください。
ハナユメ割にデメリットなし!実際に利用してわかった割引額を最大化するコツ
ハナユメ割の適用を受けるデメリットはないの?実際に使ってみてわかった割引額を最大化するコツや適用条件、サービスの仕組みについても紹介!先輩花嫁の口コミとして利用者にインタビューもしましたので、参考になる内容になっているはずです。
格安プランでも高く感じてしまうのであれば、無理をして結婚式を挙げる必要はありません。
ただし、結婚式をしないにしても両家を交えた食事会はしておきましょう。
最低でも食事会はしておこう
食事会は、両家の親睦を深めるためにも必要不可欠です。
身内に結婚をお披露目する役割もあるので、結婚式をおこなわないにしても食事会だけはしておきましょう。
場所はレストランや料亭など、格式の高い店を選ぶのがベターです。
食事会にかかる費用は約30〜50万円ほどで、少人数結婚式とあまり金額は変わりません。
食事会であってもご祝儀がもらえるので、自己負担額はご祝儀次第となってきます。
またご祝儀をもらった場合は引出物を渡す必要があるため、用意を忘れないようにしてください。
服装は親からの希望があればドレスを着用することもありますが、基本的にはワンピースなどフォーマルな格好で参加する場合がほとんどです。
ドレスを着たいのであれば、フォトウエディングを検討してみてはいかがでしょうか。
フォトウエディングであればドレスが着られる!
挙式は挙げたくないけれど、ドレスは着たいという人にオススメなのがフォトウエディングです。
フォトウエディングは、花嫁はウエディングドレス、新郎はタキシードを着用して写真を撮ってもらう結婚スタイルで、思い出作りにピッタリ!
フォトウエディングの費用相場は約10万円なので、金銭的余裕がないカップルにもオススメです。
ただし外で撮影する場合は費用が高くなってしまうため、注意してください。
他にも注意点に気をつけないと費用が高くなってしまう可能性があるので、費用をできる限り抑えたい人は下記の記事を参考にしてください。
フォトウェディングの費用相場はいくら?写真のみだと後悔しない?
フォトウェディングにかかる費用相場はいくら?人気スポットである沖縄と京都の平均金額と格安プランを紹介!写真のみで後悔しないか心配な人がやっておくべきことや、撮影を最大限に楽しむポイントについても徹底解説しています。ステキな写真を記念に残しましょう。
結婚した記念として指輪は買うべき
挙式にもドレスにも興味がない人は、記念としてせめて指輪を購入しましょう。
結婚した記念品がなにも残っていないと、結婚の前後で変化を感じられず、夫婦になったという自覚が生まれにくいです。
そうすると無意識に自己中心的な発言や行動を繰り返してしまったり、相手が嫌になってしまったりする可能性が高くなります。
そういったことも、ナシ婚を選択すると離婚率が上がってしまう原因の一つです。
挙式をあげないのであれば指輪にもお金を回しやすくなるため、高価なものでなくても指輪は購入しておきましょう。
豪華な新婚旅行にいって思い出を作る
結婚して最初の二人の思い出を作るために新婚旅行は必須です。
思い出がないと絆が深まりにくく、結婚して数年で関係が冷めきってしまう可能性も。
結婚式でお金を使わないのですから、新婚旅行は豪華にするといい思い出になりますよ。
費用は少しかさみますが、最近では新婚旅行で海外に行くカップルも多いです。
ハワイやグアムなどの人気リゾート地で、二人だけの思い出を作りましょう。
新婚旅行の予算を比較!ハワイ・グアム・沖縄などハネムーンの費用相場を紹介
新婚旅行の予算を行き先別に比較!ハワイ・グアム・沖縄・ヨーロッパなど新婚旅行でかかる費用の相場は?ハネムーンの日数は何日間がベスト?予算別に決めるハネムーンの行き先。新婚旅行の費用は誰が負担するべき?年収が低くてもOK!格安でハネムーンを楽しむコツを教えます。
バウ・リニューアルという選択肢もある
今は結婚式ができなくても、バウ・リニューアルという選択肢もあることを覚えておいてください。
バウ・リニューアルは日本ではあまり浸透していませんが、海外では有名なセレモニーで、結婚している夫婦が記念日などに改めてお互いへの愛を誓い合うイベントです。
結婚してから5周年や10周年という節目を迎えた夫婦がおこなうのが一般的で、二人だけでおこなうことも多いです。
日本でバウ・リニューアルとしてのプランがあるところは少ないので、挙式のみプランや少人数結婚式プランを利用すると、費用も抑えられます。
将来結婚式ができる状況になってから、バウ・リニューアルをおこなうのもいいかもしれませんね。
とはいえ対策をしたとしても後悔するかもしれない、と不安に思う人も多いと思います。
ここからはナシ婚のメリットとデメリットについて紹介していくので、長所と短所を知って本当にナシ婚を選択して後悔しないかよく考えてみましょう。
ナシ婚のメリットとデメリットを知って後悔しない選択をしよう
ナシ婚を選択したことで離婚したり後悔したりしても、選択は取り消せません。
結婚式は一生を左右するイベントだということを、忘れないでください。
メリットとデメリットを知って、慎重に選択していきましょう。
ではナシ婚のメリットとデメリットを紹介していきます。
メリットは目先のお金が出ていかないこと!
ナシ婚を選択するメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- お金がかからない
- 悩まなくていい
- 時間や手間が省ける
ナシ婚の最大のメリットはやはり目先のお金が出ていかないことです。
盛大に結婚式を挙げようと思うと、どうしても自己負担額は高くなってしまうので、頑張って貯めた貯金を切り崩す必要があります。
結婚式を挙げなければ貯金は減りませんし、準備や費用に頭を悩ますこともありません。
準備にかかる時間や手間も省けるので、一見いいことだらけに思えますよね。
しかしナシ婚にはメリットの倍以上にデメリットがあります。
デメリットは結婚した実感が湧かず離婚率が上がること
ナシ婚を選択すると、以下のようなデメリットがあります。
- けじめがつかない
- 結婚の報告を個別でする手間が増える
- 親や周りに感謝の気持ちを伝える場所がない
- 周りから盛大にお祝いしてもらえない
- 離婚率が上がる
- 結婚した実感がわかない
- 親戚と顔合わせする機会を逃す
最大のデメリットは離婚率が上がることです。
上述したようにナシ婚を選択すると、結婚した実感が湧かず、パートナーとしての自覚が持てません。
けじめもつかないので、いつまで経っても独身気分が抜けず恋人の延長線になってしまいます。
そうなると、お互いの嫌な部分が徐々に許せなくなり、喧嘩が増えて離婚率が上がってしまうというわけです。
また結婚の報告を個別でしなくてはいけなくなるため、手間が増えます。
親族や友人、会社の同僚など報告する人が多ければ多いほど手間が増えて、最終的に結婚式をしていた方が楽だったと思うことも。
結婚報告はしっかりとおこなう必要がある
ナシ婚を選択しても、結婚報告はしっかりとおこないましょう。
結婚報告が遅れたりおざなりになったりすると、あとからトラブルに発展する可能性が高くなってしまいます。
本人からではなく周りから先に聞いてしまった場合、相手の気分を害してしまうかもしれません。
知り合いなのに結婚報告をしないことは失礼にあたるので、漏れがないようにリストなどを作成してきちんとおこなってください。
以上がナシ婚を選択するメリットとデメリットです。
結婚式は一生に一度の自分が主役のイベントです。
自分のためにみんなが集まって祝ってくれるのは、結婚式を逃したら先にはありません。
たかが結婚式で、と思う人もいるかもしれませんが、一生に一度のチャンスを逃すのは本当にもったいないということは知っておいてくださいね。
ナシ婚を選択する前にチェックしておきたいポイントまとめ
ナシ婚を選択するカップルの割合と後悔しないための対策方法まとめ、ナシ婚のメリットとデメリットを紹介してきましたがいかがでしょうか。
ナシ婚を選択するにせよ、しないにせよ、結婚式は人生において本当に大切なイベントだということは理解しておいてくださいね。
最後にナシ婚を選択する前にチェックしておきたいポイントをまとめておくので、本当に後悔しないかよく考えましょう。
- ナシ婚を選択するカップルは約5割
- 選択する理由の一位は経済的な事情
- ナシ婚を選択すると離婚率が上がる
- お金をかけなくても結婚式は挙げられる
- 最低でも食事会はしておく
- フォトウエディングだけでもOK
- 結婚した記念に指輪はマスト
- 新婚旅行に行って思い出をつくろう
- バウ・リニューアルという選択肢もある
- メリットは目先のお金が出ていかないこと
- デメリットは結婚した実感が湧かないこと